食品接触材(フードコンタクトマテリアル)試験と GMP(適正製造規範)
食品接触材安全試験・分析およびGMP(Good Manufacturing Practice , 適正製造規範)
飲食は私たちの日常生活の重要な部分です。食品と接触する素材や製品、いわゆるフードコンタクトマテリアル(食品接触材)の安全性に対する消費者の意識が高まっています。
食器や調理器具をはじめ、食品製造機械など、食品に接するものに対してはEU規制があります。具体的には、プラスチック保存容器やお菓子のパッケージ、また、製造・加工する機械や包装機器などが対象となります。テュフ ラインランドは、欧州向けおよびその他の国の要求事項に対する試験の実施、テストレポートおよび適合証明書発行など、お客様のスムーズなマーケット参入をサポートします。
テュフ ラインランドのサービス
- 欧州連合(EU)の規制((EC) No 1935/2004, (EU) No 10/2011 等)に対する食品接触試験
- 国別の要求事項(米国FDA、ドイツ (LFGB)、フランス、イタリア、その他のEU加盟国での要求事項、中国(GBスタンダード)、台湾、タイ)) に対する試験、テストレポートの発行
- 貴社製品の仕向け地における食品接触素材試験の要求事項の確認
- プライベート工場監査、BRC(容器包装パッケージング)等のGFSI承認規格に基づく監査、認証
テュフ ラインランドでは、上記の要求条件を順守し、あらゆる種類の食品接触材試験サービスのために最先端の設備を備えています。さらに詳しい情報はサービスタブをご覧ください。
サービスの特長
テュフ ラインランドの国際的に認められた試験・認証サービスには、以下のメリットがあります。
- 世界的に通用するテストレポート・認証でスムーズな市場参入
- コンプライアンス遵守を証明できる
- 消費者に製品の安全性をアピールできる
- 貴社製品の品質と安全性に対する信頼性の向上
- 第三者検査機関の試験により、製品の競争力向上
食品接触材(フードコンタクトマテリアル)試験サービスとGMP(Good Manufacturing Practice , 適正製造規範)に対するサー ビス
テュフ ラインランドは、フードコンタクトマテリアル(食品に接する容器など)に対し、お客様の仕向け地に合わせて製品の素材・用途に応じた化学的安全性の試験・評価を行っています。
フードコンタクトマテリアル試験と組み合わせて以下のサービスも提供します。
- 必要な試験項目に応じた分析内容のご提案
- 材料に関するの広範囲な食品接触素材試験
- 試験結果に応じて、技術的アドバイスを提供
- セミナーおよび研修
食品接触材(FCM)試験サービスについて
EC No.1935/2004 |
■ EC No.1935/2004:素材の基本的な要求事項 通常の使用条件の下で、 ・人の健康を危険にさらす、 ・食品の構成に許容範囲以上の変化をもたらす、 ・食品の官能特性(味、匂いなど)に変質を引き起こす ような食品への成分移動があってはならない、とされています。 ■ EC No.1935/2004規制では、以下の特定物質または物質グループに対して要求事項が存在します。 ・プラスチック (Plastic materials):10/2011/EC ・陶磁器 (Ceramic articles):85/500/EC ・ニトロソアミン (N-nitrosamines and N-nitorosatable substances):93/11/EEC ・エポキシ (Epoxy derivatives):1895/2005/EC ・塩化ビニル (Vinyl chloride):78/142/EC |
EC No.2023/2006 | ■ EC No.2023/2006:食品と接触する物質および製品のGMP (Good Manufacturing Practice , 適正製造規範)では、製造業者は、GMPの一般的規則および詳細な規則を遵守し、法規を熟知しなければならないとされています。 |
主な分析項目 - 欧州連合(EU)
- 味および匂いの移行 (transfer of taste and smell)
食品に接触する製品に対し、水やチョコレートのような食品に接触させ、食品のにおいや味に移らないかどうかを確認する。 - 溶出試験 (migration)
- 食品への溶出物質の試験(グローバル・マイグレーション)
- セラミック、ガラス、金属素材からの重金属物質の溶出試験 - 色堅牢度試験 (colour fastness to food stimulant)
試験用食材に対する色堅牢度試験 - 材質に対する試験 (material specific tests)
- 材質の原料や構成成分により含有化学物質が異なるため、材質の試験をする。
- 揮発性有機物質
- 殺虫剤(木材)
- 残留触媒 および有機残留物 - 着色料に含有する重金属など
その他の国の規制:米国における食品接触に対する規制 21 CFR 174 ~ 21 CFR 190
米国では、食品と接触する素材は米国食品医薬品局(FDA)によって規制されており、連邦規則集(Code of Federal Legislation, CFR)の21 CFR174 から 21 CFR 190 が該当します。Indirect food additives*に分類されるものに対する主な規制は以下のとおりです。
- 21 CFR 175 Indirect food additives:接着剤やコーティング剤
- 21 CFR 176 Indirect food additives:紙、ダンボール製品
- 21 CFR 177 Indirect food additives:ポリマー
対象製品
- 食品加工・包装機器
- 調理家電:ミキサー、コーヒーメーカー、トースター、オーブン、電子レンジなど
- 食器・カトラリー
- 容器類:ブリキの箱、プラスチック製品など
- 調理機器:まな板、カトラリー、ボウル、台所製品
- 包装材料
- 飲用・食用の水と接触する製品および材料
プラスチック製品、窯業製品、木製製品、金属製品など多岐にわたる素材の試験に対応します。
サービスパンフレット
食品接触素材試験 | 3 MB | ダウンロード |